2017年となりましたが、年末から暑い日が続き、おまけに今月末(1月末)には旧正月が控えているため、街が中華に赤々としていて、溶けてしまうのではないかと思いながら、新年の日々を過ごしています、Good Job Magazineの大野です。
さて、2017年最初のわたしの投稿は「シンガポールでキャリアを築く意味」についてのインタビューです。
シンガポールでのキャリア形成の位置付け
シンガポールには多くの日本人が住んでおり、駐在員、現地採用、起業家など働き方はさまざまです。年齢も20代〜60代まで、幅広い世代がいます。
当然ですが、これら日本人の大半はシンガポールに永住するわけではありません。多くの人は、シンガポールでキャリアを積んだ後、日本を含むシンガポール以外の国でキャリアを継続します。
シンガポールで既に働いている人も、これからシンガポールでの転職を考えている人も、シンガポールを去った後のキャリアをまったく考えていない人はいないでしょう。
では、シンガポールでキャリアを築くことにはどのような価値があるのでしょうか。
以下の記事で、日本へ帰国された方を紹介いたしました。
- 気になる! シンガポールで働いた後のキャリアって、みんなどうしてるの? (https://magazine.goodjobcreations.com.sg/archives/316)
- シンガポールが私の生き方を決めてくれたー帰国後もキャリアコンサルタントとして活躍中の荒井さん (https://magazine.goodjobcreations.com.sg/archives/431)
これらの記事が「シンガポール後のキャリア」についてだったとすれば、今回のインタビューは「シンガポール中でのキャリア」の考え方についてです。
今回はシンガポールで就労5年目、IT系企業に勤める30代の日本人男性に、日々どんなことを考えて働いているのか、今後のキャリアをどのように計画しているのか、インタビューさせていただきました。
目の前の転職だけを考えて、一時的な見方で転職活動を行なうと、いざ働き始めた時にミスマッチを感じることが少なくありません。
短期的な視点でのキャリアプランだけでなく、長期的な視点で自分がどんなふうに働いていきたいのかを考えていただくきっかけになりましたら、幸いです。
プロフィールの概要
- 34歳 男性
- 来星:2012年
- WEBディレクター
今回は「シンガポールで築くキャリア」をテーマにおうかがいしたいと思います。まずはご自身のキャリアについてのお考えをお聞かせください。
いつ会社がなくなっても困らないキャリアを
僕たちのいるIT・WEB業界は、変化の激しい業界です。僕のポジションであるWEBディレクターという仕事も、そんなに歴史のある職種ではありません。歴史が浅いことから、20代、30代とWEBディレクターを経験した上で、50歳を迎えたという方は、まだ世の中に存在しないのではと思います。
前例がほとんどないという意味で、30代のWEBディレクターというのは、総じて今後のキャリアプランに悩んでいるか、危機感を持っているはずです。実際、検索エンジンで、「WEBディレクター キャリア」などで検索すると、たくさんのキャリアプランに関する記事が出てきます。
20代の若いWEBディレクターがどんどん生まれてくる中で、30代を無為に過ごし、特徴のないまま40代を迎えたWEBディレクターに価値はありません。
- 30代をどのように過ごして40代につなげるのか
- 40代のキャリアをどう築くのか
この2点について、WEBディレクターでまったく考えいない人はいないと思います。
こうした危機感の中で大切に考えていることは、いま勤めている会社がいつなくなっても困らないキャリアを築くことです。会社にとっての、市場にとっての、自分の価値を常に意識して仕事をすることが、重要だと思っています。
そのような強い危機感をお持ちの状況で、理想的なキャリア形成はどのようなものとお考えでしょうか?
「企業が求めること」「自分ができること」「自分がやりたいこと」、この3つのマッチングが、会社と働く人がWin-Winになるかどうかの肝だと思います。
今いる自分の現在地では、どのような価値が求められていて、どのようなスキルを身につけているべきなのか。
昨年2016年の春に、SNSで拡散していた下記の記事を読まれた方もいるかもしれませんが、僕も、たくさん共感し、考えさせられる部分がありました。
- 『自分のキャリアの作り方。何歳までに何をやるべきか。』
http://blog.tinect.jp/?p=24552
少し乱暴ですが上記の内容を大まかにまとめると、
- 28歳まで・・・「結果を残すために死力を尽くしたという経験」=> 28歳までに必要なのは仕事に対する姿勢を磨くこと
- 34歳まで・・・28歳から更に6年後、ここまでに身につけるべきは「人と仕事する」という技術
- 40歳まで・・・34歳から6年でやるのは、「自分の活躍できる分野を見極めること」
というところがポイントです。