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シンガポール最新就労ビザ事情! ~2017年よりEPは「年齢×学歴」によりフォーカス


こんにちは!
Good Job Magazineの大野です。

もうすぐ2016年も終わりますね。12月のシンガポールは、クリスマスや新年に向けて街が華やかなデコレーションで溢れています。(常夏のクリスマス風景にはいまだ慣れませんが……)

さて、今年7月にMOM(Ministry of Manpower:シンガポールの人材省)より、2017年からの外国人に対する就労ビザであるEP(Employment Pass)の発給要件をより厳しくする旨の発表がありました。

今回はこの発表が、シンガポールへの就職・転職を目指す皆さんにどのような影響があるのかについてお伝えしたいと思います。

2017年からシンガポールの就労ビザEP(Employment Pass)の発給要件 が厳しくなります。

2017年からシンガポールの就労ビザEP(Employment Pass)の発給要件が厳しくなります。

なお、シンガポールで働くためのビザの種類については、「海外就職の基本・シンガポールの就労ビザの種類と注意※」をご参照ください。今回はEPについてのトピックになります。(※記事中の給与額については2016年時点のものです。)

シンガポール政府からの給与基準額の変更についての発表

2016年7月にMOMより、2017年1月から就労ビザのEP取得に必要な最低給与基準額が、S$3,300からS$3,600に引き上げられることが発表されました。

それに伴い、これまでS$4,000前後の月給でEPを取得できていた方も、1月以降はより高い月給でないとビザ取得が困難になることが予想されています。

Update to Employment Pass Salary Criteria
http://www.mom.gov.sg/newsroom/press-releases/2016/0726-update-to-ep-salary-criteria

シンガポールの就労ビザ取得…若年層と高学歴が有利に?

上記のMOMからの発表を受け、当社での過去の実績をもとに、旧基準と新基準の差異を把握する目的で基準額の変動を調査いたしました。

EP申請の基準額上昇に関する最新情報について(基準額の新旧比較表) 2016.11.01
http://www.goodjobcreations.com.sg/news/ep20161101/

20代で約S$300~S$600、30代でS$800~S$1,300、40代で約S$1,500~S$2,100上昇する可能性があるという結果になりました。

若年層の上がり幅は小さく、年齢が高くなるにつれ最低月給が大きく引き上げられている点から、年齢の影響が強く出るようになると見受けられます。より専門的な知識や豊富な経験が求められるようになった、という見方ができます。

また、耳にしたことがある方も多いと思いますが、シンガポールの就労ビザ取得には大学卒業以上、特に偏差値の高い大学の卒業が比較的有利な要素になっています。これは2017年以降も引き続きその傾向が見られるようです。

雇用元企業はどう考えるのか?

この2017年からの就労ビザ取得条件の変更について、多くの企業様から「既に知っている」とお答えをいただきました。それをふまえ、今後の採用をどう考えているかについて当社から顧客企業の方々へうかがいました。

主な回答は次の通りでした。

  • 日本人が必要な場合は、EP取得可能給与額に見合う人材のみ採用する、または新しく駐在員を派遣
  • 給与面のアンバランスが生じるため、ローカル人材(シンガポール人)の採用を積極的に行う
  • 現時点では方針は定まっておらず、これから検討する予定

「全体の給与を引き上げる」という回答は極めて少なく、むしろ給与額に合う範囲の人材のみを採用するか、もしくはローカル人材で補うという答えが多いことが分かりました。外国人である私たちには、身が引き締まるような話です。

ただ、S Passが取得できる転職先を見つけている方も多くいらっしゃいます。30歳以上である、有名大学を卒業していない、という理由だけでシンガポール就職を諦める必要はありません。

まとめ

2017年以降、外国人である日本人のシンガポール就職はやや厳しくなることが想定されます。

一方で、シンガポールには日系企業が多く進出しており、日本人採用ニーズはまだまだあります。ですので、決して上記の情報だけでシンガポール就職を諦めないでください。

大切なのは、日本での転職活動と海外でのそれとは、ビザの条件で異なる点があるという認識を持つことです。その違いによって、キャリアで妥協すること、考え方を変える必要があることも起きるかもしれません。

それでも「海外でのキャリアを築きたい!」という気持ちがどれだけ強いのか、皆さまも今一度ご自身で考えていただければと思います。

本件についてさらに詳しい情報が欲しいという方、ご自身のビザ取得について相談したいという方は、ぜひお気軽に下記からお問い合わせください。

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採用をご検討されている企業様からのお問い合わせもお待ちしております!
https://www.goodjobcreations.com.sg/employer/

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