シンガポールで働く女性の多くが、キャリアとライフイベントのバランスに悩んでいます。
どんなに仕事で輝いていても、やっぱり一人の女性として幸せになりたい! というのが私たちアラサー女子の本音。
実際、海外就職の本当の動機は「好きな人を追いかけて海外に来ました!」とか、「大失恋したので人生をリセットしに」とか、「運命の出会いを探しにシンガポールへ」といった話がわんさかあります。
そりゃそうですよね。仕事と恋愛はそんなにハッキリ割り切れるものじゃありません。
今回ご紹介するYさんも、そんな悩めるアラサー女子。彼女が海外に求めたもの、そして日本へ求めたものは果たして何だったのか……。
英語圏で働きたい!けど、ビザの壁にぶつかって……
– 早速ですが、なぜシンガポールで働くことにしたのですか?
実は明確な理由というのが、まぁなくて(笑)。25歳の時ワーキングホリデー(※以下、ワーホリ)でオーストラリアに行ったんです。英語の勉強が目的だったんですけどね、楽しくてほぼ遊んでいました。
ビザが切れたので帰国してしばらく日本にいたんですけど、29歳になったらまた行きたくなってしまって。ワーホリは年齢制限もあるので、最後の挑戦という感じで海外に行くことにしました。
1回目は遊んで終わってしまったので、今度はちゃんと働きたいと思って、またワーホリでカナダとニュージーランドに行きました。
でもニュージーランドって人の数より羊の数の方が多いじゃないですか。そもそもオフィスワークがあまりなくて、就活は大変でした。友達を見てると、みんなビザの壁にぶつかっていました。
看護とか会計とか、専門職を持った子ですらビザがおりないと聞いて、「海外で働くのは無理なんだ」と諦めかけていました。
そんな時、ネットの掲示板でシンガポールの求人広告を見かけました。一旦シンガポールに行ってみてアカンかったら日本帰ろう、ってノリで行ったんです。
そしたら次の次の日に書類通過しましたって言われて、すぐ面接も決まって。日本では考えられないスピードで就職が決まって行きました。
充実したシンガポール生活。気づけば3年経っていた
– それでシンガポールに来たんですね。実際働いてみてどうでしたか?
めちゃめちゃ楽しかったです! ご飯も美味しいし、同僚は優しいし。いろんな人種の人が働いていて、ワクワクしました。英語を使ってオフィスワークできるのも嬉しかったです。
勤めていたのは日系企業なんですけど、同僚はほぼシンガポール人。上司だけ日本人でした。これがまた良いおっちゃんで、よく面倒見てもらいました。
特にホーカー(屋台飯)が大好きで、お昼はローカルスタッフと一緒に食べてました。シンガポール人すら食べないものばかり注文してたんで「なんでそんなん頼んだ?」ってよく突っ込まれてましたね。よく食べるくせに胃腸が弱いんで、しょっちゅうお腹壊してました。
そんな感じで本当に楽しく過ごしていて、結局その会社で3年と3ヵ月働きました。