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安心して働ける国シンガポール。なぜ治安が良いと言われるのか?


こんにちは!Good Job Magazineの北川です。

海外で働きたい方にとって、大きな懸念の一つにその国の「治安」があります。

海外で窃盗や傷害などの事件に巻き込まれた日本人の話を耳にすることはありますし、安全面を理由に親や恋人から反対され、海外転職を諦めたという方もいます。

海外転職を考える上で、治安は避けては通ることができないテーマです。身の回りの安全に気を使いながらの生活はできるだけ避けたいものでしょう。

さて、「シンガポールは治安が良い」と一般的に言われています。実際シンガポールの治安はどのくらい良いのでしょうか? また、なぜ治安が良いと言われるのでしょうか?

今回はシンガポールの治安についてお話ししたいと思います。

安心して働ける国シンガポール。なぜ治安が良いと言われるのか?

安心して働ける国シンガポール。なぜ治安が良いと言われるのか?

シンガポールの治安はどのくらい良いのか?

まずはシンガポールの治安を、他の東南アジアの国々と比較してみたいと思います。

治安を示す指数の一つに犯罪発生率がありますが、一口に犯罪と言っても、窃盗から傷害、強姦、殺人などたくさんの犯罪があります。ここでは、生命に関わる重犯罪である殺人事件の発生件数を1つの指標として統計を見てみたいと思います。

殺人事件の発生率(2013年)※1
順位(218カ国中) 国名 発生件数/10万人あたり
211位 日本 0.28
209位 シンガポール 0.31
163位 ベトナム 1.51
150位 マレーシア 1.90
94位 タイ 4.90
53位 フィリピン 9.31

上記の通り、日本の殺人事件の発生件数は世界的に見ても際立って少なく、218カ国で211位となります。その一方でアメリカと同様に銃器の携帯が容認されているフィリピンは53位で殺人事件の発生件数の比率は日本の33倍以上となります。

また微笑みの国といわれるタイも94位、マレーシアやベトナムでも150位、163位と日本と比較すると数倍の殺人事件の発生率となっています。

「東南アジアで生活するのは危険!」と心配する人の気持ちもわかりますね。

その点、シンガポールは218カ国中209位と、日本とほぼ変わらないくらいの発生率です。これがシンガポールが「シンガポールは治安が良い」といわれる理由の一つです。

実際、シンガポールで生活していて、友人・知人が夜道やタクシーなどで危ない目にあったという話を聞いたことはありません。

シンガポールが治安が良いと言われる2つの理由

それではなぜ、シンガポールは治安が良いと言われるのでしょうか?
筆者は、以下2点がその理由ではないかと推測しています。

1. 街中にあるおびただしい数の監視カメラ

シンガポールに旅行で来られた方の多くが驚くのが、駅やショッピングモールなどに設置されている監視カメラの数です。最近、日本でも街中の監視カメラが増えてきたと聞きますが、シンガポールでは日本とは比較にならないほどの数多くの監視カメラを目にします。

街のいたるところにある監視カメラ

街のいたるところにある監視カメラ

この威圧的なまでの監視カメラ群は、通り魔や窃盗犯の追跡・逮捕だけでなく、抑止力としても大きな力を発揮していることでしょう。

管理国家と揶揄されることもあるシンガポールですが、この監視カメラの数から政府の防犯意識の高さを垣間見ることができます。

また、監視カメラではありませんが、シンガポールは東京都23区と同様の広さの中に500万人以上が居住している人口密度の高い都市国家なので、「人気(ひとけ)のない場所」というのがほとんどありません。人の目もまた犯罪抑止力となっているのではと考えています。

カメラの設置を示すマーク

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