シンガポールで第二新卒はビザが取得しやすい
第二新卒の特長として「経験」の他に「若さ」があります。この「若さ」がシンガポール就職に有利に働きます。
海外の就職活動で年を問われるなんて……と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、年齢がシンガポールで働くために必要なビザ発給要件に関わってくるのです。
詳しくは「海外就職の基本・シンガポールの就労ビザの種類と注意点」もご覧ください。
就労ビザには申請者の「国籍」、「学歴」、「年齢」によって非公表の基準額があると言われています。そして現在、「年齢」に関しては、若ければ若いほどビザ発給の基準になる月額給与額が低くなる傾向があります。逆に年齢が高くなると、ビザの関係で応募できる求人が少なくなるのが現状です。
事例:卒業後2年の第二新卒Aさんのケース
実際に第二新卒で仕事を見つけられたAさんの成功事例をご紹介したいと思います。
Aさんは大学卒業後日本で就職先が見つからず、それなら海外で仕事を見つけたいとのご希望で、2年前に弊社に相談にいらっしゃいました。
その時23歳。当時シンガポールでのEPビザ取得には月額給与が最低3,300ドル必要という状況でした。
この給与額は、EP取得基準では一番低い金額のため、経験がなくても採用する側によっては魅力的な人材ではあります。ですが、担当コンサルタントがお話をうかがったところ、何がしたいのかが定まらず、かつ英語を学ぼうという意欲あまり見られなかったため、シンガポール就職については再度真剣に考えて欲しい旨お伝えしたとのことでした。
そのAさんが今年になって再び、シンガポールでのお仕事に挑戦したいと連絡をくださったのです。履歴書を拝見すると、前回のご相談の後に日本でお仕事を見つけられたとのことでした。さらにその就職先では、こちらでは貴重な特殊なスキルを2年の間に身につけられたようです。
2年経った今回のEP取得のための給与額は、年齢が上がったことで300ドル上昇し、3,600ドルになりました。しかし、何件かお仕事をご紹介をさせていただいたところ、見事ご自分の第一希望の企業様からご希望の給与額で内定が決まりました。
前回不安があった英語力も、コミュニケーションが取れるくらいまで勉強されており、Aさんはまさに第二新卒の強みである就労経験と若さ、そして自分の努力でシンガポール就職を勝ち取ったのです。
第二新卒での就職を目指す方へのアドバイス
このように経験と若さでシンガポール就職が有利な第二新卒ですが、注意いただきたい点もあります。第二新卒は、新卒で就職後1~3年ほどで転職する方ですが、ジョブホッパーはシンガポールでも敬遠されがちです。
石の上にも3年といいますが、1年以上続いた会社がなかったり、短期間で転職を繰り返している方には、そもそも応募可能な求人数が減ってしまいます。ですので、あまり若いうちに転職回数を増やすと、今後の転職活動に響く可能性があることは肝に銘じておきましょう。
コンサルタントへのご相談もお待ちしております。
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