こんにちは、
Good Job Magazineの高田です。
シンガポールの日系企業は日本人の採用にあたり、日本人らしさを求めるケースが多い印象です。一方、外資系企業は専門性や語学力を求める傾向にあります。
そのため、日本のビジネスマナーを日本でしっかりと身につけた方や、専門性のある分野での就労経験がある方は、企業に求められている人材です。
今回はそのようなシンガポールの中途採用の市場において、特に第二新卒が人気である背景についてご説明いたします。
なお、第二新卒とは、高校、短大、専門、大学を卒業してから新卒で一旦就職したものの、1~3年ほどで転職を考え、就職活動をしている方です。

第二新卒がシンガポールのシンガポール人材市場で有利な訳とは?
シンガポール就職にまず必要なのは「経験」
新卒採用は日本独自の文化
現在私自身が人材業界に身を置いて感じるのが、日本の新卒採用システムは独自の文化であり、あまり他に国では見られないということです。
就労経験のない人が新人研修を受け、仕事を通じてスキル・マナーなどを学び、経験を積める新卒採用は、良心的なシステムだと思います。
シンガポールには新卒採用やポテンシャル採用という概念がない
では、シンガポールをはじめ、他の国の若者はどのように仕事を始めているのでしょうか?
新卒採用という概念がない国では、皆さん在学中からインターンシップで経験を積み、卒業後の仕事探しに役立てているようです。
海外では働く=即戦力という厳しい認識が必要かもしれません。シンガポールでもそれは同じで、労働市場が流動的なため、欠員が出たら補充するという通年採用が基本です。
また、日本のように卒業見込みでの採用がなく、皆さん卒業証明書が発行される1ヶ月前もしくは卒業証明書を取得してから就職活動を始めます。
ですので、シンガポールの求人には専門性、スキル、経験などについて具体的な要件が記載されることが多く、「入社後に社会人として育てる」という日本のようなシステムはありません。
よって、日本ですでに就労経験がある第二新卒は、シンガポールの人材市場でも需要があるのです。