なぜ、このタイミングで転職をしようと思ったのですか?
バリの現地の法令改正でビザが延長できず、一度日本に戻ることになりました。
ですが、社会人一年目を過ごしたインドネシア・バリ島での生活が忘れられなかったことが転職の一番の理由です。
今でもインドネシアでの就業意欲は強いのですが、インドネシアでの就職は現状とても厳しい状況です。(関連する仕事の職歴5年以上がビザ習得の条件のようで、僕はあと2年くらい足りません)。
そう考えた時、先ほどお答えした「なぜシンガポールなのか」につながるのですが、多民族国家のシンガポールでは英語もマレー語、中国語に触れることができるのが魅力です。
インドネシア語とマレー語はかなり近い言語で、日常の挨拶から、日用品の名前もほぼ同じです。将来またインドネシアで働くことを見据えたら、少しでも言葉が勉強できて、すぐに遊びに行けるシンガポールに転職することが自分にとって一番なのではないかと思いました。
タイミングというより、やむを得ず帰国していたこともあり、正しい場所を見つけた……というところでしょうか。

バリでビザが延長できず、一度日本に
また、正直なところ東京での残業に追われる生活から抜け出したい思いもありましたね…………。
ちなみに同じ旅行会社でも、日本ではお客様を迎える分野でしたが、現職ではお客様を送り出す業務を担当しており、仕事の内容・流れも全く異なるもので毎日が勉強です!
どのように仕事を見つけましたか?
インターネットの海外求人サイトを使いました!
http://www.worldpost.jp/
旅行業界では英語を使いますか? どのくらいの頻度で英語を使っていますか?
7割くらい日本語で、あとの3割が英語です。
お客様はほとんど在シンガポールの日本人・日系企業の方々です。こういった方からの案件を手配するのですが、僕たちの取引先もアジア各国の中の日系向けホテルだったりするので、実は日本語が通じるところが大半だったりします。
むしろ東京での前職のほうが英語を使う機会は多かったですね(笑)。
そういった意味では僕のシンガポール転職は英語フォーカスというわけではないかと思います。
3割とはいえ、やはり英語を使う機会もあるとのことで、英語は普段どうやって勉強してますか?
んー。正直、特に意識して勉強しませんでした。高校、大学の授業で英語に触れる機会は周りの友達よりも恵まれていたと思いますが、ビジネスレベルではありません。
インドネシアで働いていた時、はじめはインドネシア語が全く分からなかったので、半年位は英語で仕事をしてました。ローカルスタッフもなんとか英語が理解できるので、どうにかコミュニケーションをとってました。
そんなこんなで帰国してTOEIC受験したら300点も上がってたので驚きです!笑
やはり、伝わらなくても伝えようとすること、現地に行くなら現地の友達を作ること! これが大事なのではと思います。
今後どのようなキャリアを考えてますか?
2年後またインドネシアに戻りたいです!
バリ島でホテルか旅行会社を起こせたらいいなと思います。

2年後またインドネシアに戻りたいです!
そのためにも、経験として、今はシンガポールにて全力で仕事をし、新しいスキルや経験をどんどん積みたいと思います!
インタビューを終えて
今回取材したOさんは、最終的に目指すキャリアがシンガポールではなく、インドネシアということでした。
将来のステップとしてシンガポールに来たOさん。大好きな国で、大好きな趣味と大好きな旅行を仕事にするために日々邁進しているようです。
日本でキャリアを積み、シンガポールに就職・転職する方が多い中、Oさんのように新卒で海外に出て現地採用で経験を積み、日本に戻って再び海外に出てくる方もいますが、一貫しているのは自身の興味ではないでしょうか。
やりたいことに全力を尽くせば、自然と次のステップが見えてくる……そんな体験談を今回は聞くことができました。
Oさん、ありがとうございました!