求人から見る「シンガポールのWebマーケティング事情」 | Good Job Magazine (シンガポールでの就職・転職のあれこれをお届けするWebメディア「Good Job Magazine」です。シンガポール就職のコツ、就職体験談など、シンガ ポールでの就職・転職を目指す人に役立つコンテンツを配信します。) - Part 2

求人から見る「シンガポールのWebマーケティング事情」


シンガポールでWebマーケターとして働く

シンガポールでWebマーケティングに携わるメリットはどのようなものでしょうか

英語圏なので、英語力が身につく点は大きいです。

英語は情報収集や伝達という点において、日本語に比べて圧倒的に有利だと感じています。Web業界に限らないと思いますが、日本語より英語による情報の方が豊富だからです。

日本でも優秀なマーケターやディベロッパーは日常的に英語で情報収集している人たちが多いですが、シンガポールで生活して、英語に慣れるというのは、経験として大きなアドバンテージになると思っています。

今は英語が苦手な人も、募集ポジションによっては高い英語力が求められないケースもあると思います。気にある募集があったら、人材紹介会社のコンサルタントの方に相談してみてはと思います。それに、シンガポールは外国人の英語に寛容な国なので、苦手と思いつつ語学を伸ばしたいと思っている人にこそシンガポールは働きやすい国じゃないかと思います。

あと、日本だと日本のマーケットや日本人とのコミュニケーションが中心になりますが、シンガポールだと時には近隣のアジアの仕事に関わることもあるし、コミュニケーションの相手も多様です。日本だけで仕事しているより、あらゆる面で幅が広がる実感は確実にありますね。

ただ、シンガポールはアジアのハブって言われていますが、ここでのWebマーケティングの仕事が常にアジアを股に掛けるような仕事というかというと、個人的にはそうでもないかなと思っています。

ひとくくりにアジア、と言っても、民族、宗教、文化が多様で、国によっていろんな事情が異なります。なので、必ずしもシンガポールでの仕事がアジアのWebマーケティング全体を見ているような仕事ばかりではないと思います。

ひとくくりにアジアと言っても国によって事情が異なる

ひとくくりにアジアと言っても国によって事情が異なる

シンガポールでWebマーケティング職に向いている人はどんな人でしょうか

難しい質問ですが、まず、先にこんな人には向かないという話をすると、当たり前ですが海外生活に馴染めない人は無理でしょうね。

その点、シンガポールは海外でもかなり日本人には住みやすい国だと思うので、ハードルが低くてお勧めですけど。※3

あと、先ほども言いましたが、シンガポールのWebマーケティングは意外とドメスティックだったりします。

なので、すごい刺激が欲しい、変わったことしたい、シンガポールでアジアマーケのトレンドを掴んでやる! とか、アジアが熱いらしいから多国籍な国シンガポールでやってやろう! みたいな強いパッションを持って来る人は、もしかすると肩透かしを食らうかもしれません。

逆に向いている人は、日本での仕事に限界を感じていて、海外に出てもう少しスキルを伸ばしたり幅を広げたりしたいけど、あまりリスクは取りたくない……みたいな人です。

シンガポールなら仕事では日本とは異なるマーケットに関われるし、多国籍な人たちとの仕事もできます。でもって、生活も、給与水準も日本とそれほど変わらないし、治安が良くて、食べ物がおいしくて、生活しやすいですから。

シンガポールで働くということ

Dさん自身のご経験からもシンガポールはおすすめですか?

シンガポールでの仕事はいい経験を積めているなと日々実感しています。

もともと英語が得意というわけでもなく、今でも英語で業務を完璧にこなしているとは思っていませんが、英語での情報収集は日常的に行っているし、お客さんとのコミュニケーション、ドキュメント作成なども支障なくこなしています。英語については、間違いなくシンガポールで働くようになってから伸びた点です。

それは語学力という点だけでなく、日本人以外の人たちとのコミュニケーション能力もシンガポールで磨かれたと感じています。

英語だけでなく、多様なコミュニケーション能力もシンガポールで磨かれた

英語だけでなく、多様なコミュニケーション能力もシンガポールで磨かれた

また、シンガポールのWebマーケティング案件は意外とドメスティックと言いましたが、ぼく自身はアジア広域のマーケティング活動支援の案件や、多国展開ベースの案件に関われたことがありました。

ああいう案件は日本ではできなかったと思うし、苦労も多い分すごくいい経験になりました。

最近、日本のEコマース市場に「越境EC」なんてキーワードがありますが、シンガポールでWebマーケティングに携わっていると、「越境」は特別なことではありません。

なので「越境」っていう言葉を仰々しく感じるのですが、そういう「肌感覚」を持てることも、海外で働くメリットかも、なんて気がしています。

最後に、シンガポールへの転職に興味をお持ちの方に一言お願いいたします

あまり海外で働くことを特別に考えるのではなく、キャリアプランをきちんと立ててから決めることが大事だと思います。

5年後、10年後にどうなっていたいのか、そのために日本で働くほうが良いのか、シンガポールで働くのが良いのか。海外で勤務するという特別なことだからこそ、地に足をつけて、自分のキャリアプランを見つめて、シンガポール勤務の必要性を考えてみると、どうしたほうが良いかが見えてくるのではないかと思います。

日本での転職と同じで、正解なんてわかりませんので、自分で納得できるかどうかだと思います。

Dさん、ありがとうございました!

まとめ

Dさんのインタビューを通じて、シンガポールのWebマーケティングが盛り上がりを見せている様子が伝わってきました。求人の増加も、日系企業の進出増加だけでなく、そのような状況に伴うものと思われます。

日本でWebマーケティングの経験を積み、さらに海外で幅を広げたい、英語など新しいスキルを身につけたい! という方にはお勧めではと考えております。

当社では現在、下記の案件を扱っております。

Audience Development Manager
http://www.goodjobcreations.com.sg/JobDetail/?id=a086F00001fHacxQAC

上記案件に関わらず、Webマーケティングのご経験をお持ちの方、ご興味をお持ちの方はぜひ一度当社コンサルタントにご相談ください。

無料転職相談
シンガポールの求人・転職・仕事探し【Good Job Creations】のWebサイトへ


※1:インターネット人口普及率の国際比較
http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/kids/internet/statistics/internet_01.html
(図表2)インターネット人口普及率の国際比較(2015年)
総務省:情報通信白書 for Kids

スマートフォン普及率
本原稿執筆時時点で2016年、日本は59%、シンガポールは91%
https://www.consumerbarometer.com/en/trending/?countryCode=SG&category=TRN-NOFILTER-ALL
Consumer Barometer with Google “Percentage of people who use a smartphone.”

※2:StartUpJobs
http://sg.startupjobs.asia/sg/

※3:こちらの記事もぜひお読みください
「シンガポール歴5年の私が、海外就職・転職ならシンガポールをおススメする5つの理由」
https://magazine.goodjobcreations.com.sg/archives/22

ABOUTこのサイトについて

Good Job Magazineは、 シンガポールで就職・転職を考えている人を応援するWebメディアです。 シンガポールでの就職のコツ、ワークスタイルなどさまざまなコンテンツをお届けします。

TwitterTwitter