シンガポールで描く新たなキャリア~海外での家庭と仕事~ | Good Job Magazine (シンガポールでの就職・転職のあれこれをお届けするWebメディア「Good Job Magazine」です。シンガポール就職のコツ、就職体験談など、シンガ ポールでの就職・転職を目指す人に役立つコンテンツを配信します。)

シンガポールで描く新たなキャリア~海外での家庭と仕事~


皆さんこんにちは、Good Job Magazineの伊藤です。

前回の寿司店で働くマオさんの記事に引き続き、今回も候補者の方のリアルな声をお伝えします。

今回は、ご家庭を持ちながらシンガポールの大手日系医療機器メーカーに転職を果たした、M.Kさんにご協力いただきました。ご家庭を持ちながらも就労を希望される方は多いですが、ご家庭とのバランスをとるために、自身のキャリアをあきらめる方が多い中、彼女は日本での就労経験を活かし、シンガポールで同業界での正社員での就労を勝ち取りました。

ご家庭を持ちながらもシンガポールで就労を検討している方は、是非M.Kさんの体験を参考に仕事探しをしてみてはいかがでしょうか?

 

シンガポールで就労することになったきっかけは?

①

シンガポールのシンボル、マーライオン

夫の海外駐在をきっかけに、4歳の息子と一緒に来星しました。と言っても、最初の1年間は日本に残り、シングルマザー状態でフルタイム勤務をしていました。私自身、夫のシンガポール駐在開始のちょうど1年前、ステップアップのために転職し、マンションも購入してしまっていたので、最初からついていくという選択はできませんでした…。

また、転職後の日本でのお仕事はとてもやりがいがあり、長く続けて実力をつけたいと思っていました。しかしながら、子供と夫が同居を強く望んでおり、家族にとって日本での私のキャリアを優先することは幸せな選択でないことは明らかでした。また、私自身出張や持ち帰り仕事が多く、子供や遠方の両親に多くの負担をかけながら何とか乗り切る状態でしたので、駐在開始後半年経った頃からこの生活は長くは続けられないと思うようになりました。

家族みんなの幸せのためにシンガポールへ引っ越そう、仕事も続けよう。それが私が出した結論でした。

転職活動について・家族とキャリアの両立

日本滞在中からシンガポールでの転職市場や就労ビザについて一通り調べ、人材紹介会社にも登録していました。実は来星を決めた当初は夫の就労ビザに付随するDPで勤務可能だと聞いており、本当に沢山の求人がありました!しかし、後に諸々の事情により就労ビザの取得が必要であることが判明し、急激に転職活動が厳しいものになりました。

Passport

パスポート

その大きな理由は、私の希望する働き方とビザの傾向・職歴とがマッチしないことでした。
シンガポール滞在中は、家族を優先しようと決めていました。夫は駐在員として日々奮闘していますし、子供は慣れない環境に適応しなければなりません。ですので、以前のように仕事メインの生活は送りたくありませんでした。そうするとバックオフィス業務が主な選択肢となるわけですが、それで就労ビザを希望するということは、雇用側からすると非合理的です。私の場合、渡星から就職活動を開始、就労開始まで3か月かかってしまいました。

また、数年後には日本に戻ります。その際、当地での就労経験がプラスになるような仕事を意識して応募しました。具体的には以下の点を重視しました。

①日本人比率が低く、英語を使う機会が多くあること

②これまでのマーケティング領域・ヘルスケア業界とリンクした業務に関われること

③事務であっても単純作業に終始せずクリエイティブな仕事ができること

結果として、時間はかかったものの内定は4企業から頂き、上記の条件を満たすお仕事に出会うことができました。シンガポールでの就業を希望する方にはぜひ、自分の軸を明確にして、諦めずにチャレンジしてほしいと思います。

気になるワークライフバランスは?

就労ビザで勤務する以上、フルタイム勤務は避けられません。私の場合朝7時30分に家を出て、定時退社できた場合で7時過ぎに帰宅となります。時間だけ見ると日本と変わらないのですが、夫の出張時や子供が病気になった際、誰も頼ることができないため仕事に支障が出てしまいます。

また、日本だと保育園の閉園時間まで子供が残っていることはよくある光景かと思いますが、現在通っているプリスクールでは5時や6時にお迎えの方が多く、常に最後は独りという状態となってしまいます。それは望んだ状況ではなかったので、色々検討した結果、住み込みのヘルパーを雇うことに決めました。ヘルパーの雇用については、日本人の間ではそれほどメジャーではありませんし、良くない話も聞きます。私たちの場合は、共働き夫婦の方々から体験談をお伺いし、何人もの候補者と面接を重ねて決断しました。

ヘルパーを雇ってみて、期待していた以上に時間が生まれて大変助かっています。子育てが落ち着くまでの数年間だけでも、日本にもこんなシステムがあればどんなにママが助かるだろうと思います!シンガポーリアンの働き方は、定時で帰る方が多い印象で、少し会社を出るのが遅くなるとMRTも空いています。シンガポール生活は5か月弱、就労経験はまだ2か月弱ですが、プライベートを大切にするシンガポーリアンを見習って、家族みんなで充実した生活を送っていきたいです。

最後に

Concern

仕事の家庭のバランスは誰もが悩むポイント

パートナーの海外駐在をきっかけに、家族がバラバラになったり、どちらかがキャリアを諦めたりしなければならないケースは少なくないと思います。私の友人の多くは後者を選択しながらも、働きたいとも考えています。

駐在先でフルタイム勤務を選択することは各家庭の事情があると思いますし、容易ではないかもしれません。しかし、駐在先がシンガポールのように共働きが一般的な国であれば、その国の慣習を取り入れてトライしてみることも検討してみては如何でしょうか?ピンチはチャンス!きっと他の家族が体験したことのない体験を経て、より絆が深まるのではと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ご家庭があるという事情で、正社員としての就労をあきらめる方も多い印象がありますが、自身のキャリアを棚卸し、自分のやりたいことをしっかりと整理し、自身の中で優先順位をつけていけば、シンガポールでも自分に合った仕事を見つけることが可能だとお分かりいただけたと思います。

シンガポールで働いてみたいものの何から手を付けていいかわからない、そんな方は、まずはお気軽に弊社まで相談いただけると嬉しいです。

当社では、無料で就職相談を受け付けております。海外転職にご興味がある方は、お気軽にご相談ください!

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