みなさんこんにちは、グッドジョブマガジンの濱口です。
今回はシンガポールのテクノロジーのトレンドについて、みなさんにご紹介したいと思います。
シンガポールはキレイ・ゴミが少ないなど、クリーンな印象をお持ちかと思いますが、最近はそれだけでなく、「テクノロジーが進んでいる国」としての一面があります。
現在は政府主導でデジタル化を進めており、「スマートネーション構想」という名の元にプロジェクトを作り、各種手続きのデジタル化やキャッシュレス化を実現させていこうという目標です。
そんな中から今回は、みなさんの生活に関わることが多いピックについてご紹介します。
1.ホーカーセンターでのキャッシュレス化
みなさんお馴染みのホーカーセンター。シンガポールに来たことがない方向けに説明すると、国中の至るところにあるフードコートのような場所です。
ホーカーセンターでは比較的安い食事を買うことができ、国民の台所とも言える存在です。シンガポールの方はあまり料理をしない家庭が多く、毎日3食をホーカーで済ます人もいるほどです。一緒に働いているローカル社員でも、朝からホーカーに行くという話はよく聞きます。
さて、そんなホーカーですが、現金での支払いしか受け付けないところがほとんどでした。
しかし、2019年8月を目標に、20種類の電子決済に対応すると、政府から発表がありました。
2018年12月末までには、VISAやMastercardなどのクレジットカードや、EZ-Link, NETSなどの10種類が対応する予定で、
2019年8月までにGrabPay, AlipayなどのQRコード決済も追加される予定です。
今までホーカーで支払うときは、値段があまり聞き取れなかったり、高額紙幣を断られるなどのコミュニケーションの問題や、
調理を行った手でそのまま現金を触るなど、衛生面でも問題がありましたが、それらが一気に解決しそうです。
参考:NETS appointed to handle transactions on unified e-payment platform at hawker centres, coffee shops
2.MRT(地下鉄)での電子決済を導入
国民の足、MRTで電子決済が導入されるようです。
現在はEZ-LinkというICカードを使う人が多く、基本的には改札でタップするだけで良いので、日本と同じように便利ですが、これにVISAやMastercardなどのクレジットカードも追加されるとのことです。
ということは、旅行者はEZ-Linkを購入する必要はなく、自分のクレジットカードで支払うことができるのでは??
また、クレジットカードに対応するということは、ApplePay, GooglePayなどにも対応すると思うので、スマートウォッチでMRTに乗れる日も近いかもしれません。
(※EZ-Linkを搭載したスマートウォッチ、特別なSIMカードもあるようですが、あまり一般的ではありません。)
参考:Pay for train or bus rides with Visa, Nets and mobile phone
ハンズフリーで入場できる改札もある
また、決済の方法が増えるだけでなく、Bluetoothを使ったハンズフリー入場の技術も試験的に行ってるようです。
一時は顔パス入場も噂されていたので、本格的に導入されることが楽しみです!
参考:Hands-free fare gates being tried out at four MRT stations
3.簡易送金ができる「Pay Now」が法人向けにもサービスを開始
個人間での送金にとても便利なPay Now、シンガポール在住の方なら使っている方も多いのではないでしょうか?
口座番号などの確認は必要なく、送りたい相手の電話番号だけで送金できる、とても便利な送金方法で、DBS、UOBなどの大手銀行が提供しているサービスのため、安心感もあります。
個人的には、複数名での食事後の精算などにはよく使っており、24時間いつでも送れて、すぐに受け取ることができるため、とても便利なサービスです。
そして無料なので、使わない理由がない!と言っても過言ではないサービス。
そんなPay Nowが、法人向けにもサービスを開始しました。
法人向けには電話番号を使うのではなく、UEN番号(Unique Entity Number)という、会社を登記した際にACRAより発行される番号を使います。
法人間で使われるだけでなく、個人→法人への支払いにも使うことができるので、旅行保険や航空券の支払いなどにも使えるようです。
参考:Cashless payments to firms, Cashless payments to firms, government with PayNow Corporate
4.セントーサ島での自動運転シャトルバスを開始
電子決済、キャッシュレス社会の実現だけでなく、自動運転の分野でもシンガポールでは取り組みが進んでいます。
セントーサ島とは、シンガポール南部に位置する観光名所で、ユニバーサルスタジオや水族館、ビーチなどがある島ですが、そこで無人のシャトルバスが走るとのことです。
スマホから乗りたいときに呼び出すことができるバスで、約1キロの区間を走るようです。あまり長い期間ではありませんが、あまり交通の便が良くないセントーサ島では、とても便利になると思います。
参考:Sentosa testing autonomous shuttle; public trial to begin in 2019
まとめ
今回はシンガポールのテクノロジーについて、ご紹介しました。
私が知らないテクノロジーもたくさんあると思うので、もし「これはすごい!」というものがあれば、ぜひ教えてください~!