こんにちは、
Good Job Magazineの高田です。
最近、ご家族と一緒にシンガポールに来たいというご相談をよくいただきます。
今回は、ご家族と一緒に現地採用としてシンガポールで生活する場合の基本情報(ビザ、家探し、学校探し)についてお話させていただきたいと思います。
なお、ビザについては「海外就職の基本・シンガポールの就労ビザの種類と注意点」もご参照ください。
(以下の情報はすべて2016年8月現在時点の情報です。)
ご家族のビザ
1. 配偶者や子どものビザを取るためには?
EP/S Pass保持者に月額5,000ドル以上のお給与が必要
2015年9月に配偶者ビザに対する改正があり、EP/S Pass保持者の配偶者の方やお子様へ発行される配偶者ビザ(DP)の月額給与下限がS$5,000に改正されました。
基準を満たさない場合はご家族のシンガポール滞在自体ができませんので、お仕事を探される際に給与額についてはご留意ください。
2. 配偶者ビザで働くには?
EPに紐づくDP
LOCという就労許可証で就労が可能です。就職先の企業がMOMと呼ばれるシンガポールの人材省へ届出(LOC=Letter of Consent)をします。
なお、DPの有効期限が3ヶ月以上あることがLOC申請に必要となりますので、お仕事探しを始める前に期限をご確認ください。
S Passに紐づくDP
シンガポールに滞在は可能ですが、就労はできません。配偶者の方自身もS PassもしくはEPを取得しての就労となります。
家探し
1. HDB/コンドの値段
主にHDBかコンドミニアムの選択
HDBはHousing Development Boardの略で、公団住宅のことです。シンガポール国民の8割はこのHDBに住んでします。また、コンドミニアムは多くの外国人が住む高級賃貸マンションです。
HDBはコンドミニアムと比べると賃貸料金が安く、駅に近く便利な物件が多いです。ただ、コンドミニアムのようなセキュリティがないことや、プールもしくはジムなどの設備がないので、日本人も含めた多くの外国人がコンドミニアムに住んでいます。
また、単身で来られる方はHDBやコンドミニアムをルームメートとシェアにしていることが多いようです。シェアであれば部屋代の負担はそれほど大きくなくすみます。
ですが、ご家族でこられる方で、夫婦二人ならシェアも可能かと思いますが、お子様がいらっしゃるとなるとなかなか難しいという声も聞きます。

シンガポールの公団住宅HDB
家賃例
同じ条件でお部屋を探した時、HDBとコンドミニアムどれくらい違うのかご紹介したいと思います。「PropertyGuru」という、シンガポールの部屋探しでよく使われるWebサイトでの検索例で比較してみました。(※物件や価格は随時変動します。記事執筆時点での検索例です。)
PropertyGuru
http://www.propertyguru.com.sg/
例)4人家族 2ベットルーム(2バスルーム)
786sqft Bikit Merah エリア(最寄り駅Redhill)
- HDB S$2,300(駅まで200m)
- コンドミニアム S$3,500(駅まで700m)
駅までの距離と価格の違いについて比較できる例になるかと思います。
2. お部屋探しのポイント
ご家族で来られる方は、単身で来られる方とは違い、やはり日々の生活において大型スーパーマーケット、お子様の学校、勤務先に通いやすいことなどが大事かと思います。
ですので、お部屋の内覧に行かれる場合は公共の交通機関を使って現地まで行き、周りの環境を自分たちで直接チェックすることをお勧めします。
その他にもお部屋のチェックポイントはいろいろありますが、シンガポールは年中暑い国なので、お部屋に風が入るかどうかで、随分過ごしやすさも変わってきます。そのような点もぜひご確認ください。