皆様、新年明けましておめでとうございます!
Good Job Magazineの大野です。
2018年も少しでも皆様の興味、関心を惹くような記事を頑張って書いていきたいと思いますので今年もどうぞ宜しくお願い致します。
さて話題は少し前となりますが、昨年日本語教育とグローバル人材の育成をテーマにしたイベントに参加させて頂きました。

多くの学生が当社ブースに訪れて下さいました!
複数の日系企業、日本語を教える講師の方々、また大学で日本語を勉強している学生とお会いする機会を頂き、ワークショップに参加させて頂きました。
題材となりましたワークショップを幾つかご紹介させて頂きますので、ぜひ皆さんも一緒に【日本人のイメージ・日系企業で働くイメージ】について考えて頂ければと思います。
シンガポール人が感じる日系企業の強み・誇るべき点とは?
参加学生にたいして日本企業の強みは一体何か?を尋ねたところ下記のような回答を頂きました。
- チームワーク、協調性
- 育成環境が整っている
- 忠誠心
- 報連相
- 正確性
- 時間厳守
- 勤勉さ
- おもてなし文化
- お客様第一思考
- 終身雇用制
- 社員を大切にする
- クオリティーが高い(製品やサービス)
回答として一番多かったものはやはり【協調性】や【忠誠心】、【正確性】【時間厳守】等が取り上げられます。私も現職で各顧客の入金状況を確認する中でやはり日系企業のお支払い期限内で入金する正確性は天下一と感じています。
上記の様な習慣や気質が現代でもしっかり根付いているからこそ、昨今では多くの日系企業が海外進出を成し遂げ、信頼関係を築き、ビジネスパートナーとして事業展開出来ているのではと改めて感じ少し誇りに思える瞬間でもありました。
一方で外国人が感じる日系企業・日本人の課題点とは何でしょうか?
シンガポール人が感じる日系企業・日本人の課題点とは?
先ほどとは異なり今度は外国人が違和感、また課題だと日本人や日系企業に対して感じる点は下記となります。
- ワークライフバランスが悪い、長時間労働
- 過去の実績や経験に固執しがち
- ネガティブ思考
- 英語力
- 上下関係
- 変革、変化を恐れる傾向がある
- 女性が活躍できない
- 稟議や決断に時間が掛かり過ぎる
- 柔軟性に欠ける
- 昇進スピードが遅い
- 外国人がトップになりにくい
- 会議が多く、長い
中でも英語力、長時間労働、決断に時間が掛かる等の意見は多く、実際私自身も当時日本で勤務していた頃を思い返すと、そう言われても仕方ない実態が多々ありました。
特にグローバル進出を目指す日本にとって日本人の【英語力】は深刻な問題の一つと言えるでしょう。
参加学生の中には『日本人は頭も良く、世界でもトップを誇る技術力があるにも関わらず語学が低いが故にプレゼンの仕方を分かっておらず、非常に惜しい』と意見する方もいました。

課題点を考える
また決断に時間が掛かる等の意見の裏には『1人あたりの裁量が小さく、誰もが自身で責任を負いたくない環境』とやや厳しい意見も聞こえてきました。
今回のイベントを通じて日本文化や日本語そのものに高い関心を示す多くの学生と触れ合うことができました。
一方でやはり上記の様な不安を感じる学生も多い様で将来大学を卒業し日系企業へ就職するか否か、悩む姿や表情も目の当たりにしました。
今後アジアで日本にたいし期待すること、あるべき姿とは?
グループワークショップの最後には今後日本に期待する事はなにか?という質問に対して各学生が下記回答してくれました。
- “真の意味でのグローバル化を目指すべき”
- それぞれの違いを受け入れ“ダイバシティ”を目指すべき
- 鎌倉時代の考え方から脱却し新しいものを積極的に取り入れるべき!
- ライバルは中国!
- 働き方改革の推進
などが挙げられました。やはりシンガポールと同様、先進国としてやはり真の意味でのグローバル化のためにはまだまだ私たちの意識を少しずつでも変えていかなければいけない課題点が多く残されているとこの時間を通じて再認識させられました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回シンガポールの大学で日本語を勉強する学生のリアルな声を聞けることができ、日本人や日系企業の印象を各種意見して頂きました。
前回本マガジンでお話に触れましたローカル社員離職率についても繋がるお話だと思いますが、やはり日本人ならではの良さはしっかりと残しつつも変えるべき点は真摯に受け止め、日本人以外の方々からの意見に耳を傾け、進化していかなければと感じた次第です。
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