海外の求人は即戦力を求められ、新卒や第二新卒での就職は難しいと言われていますが、ポテンシャル採用として、新卒から採用してくれる企業や未経験でも応募が可能な求人もあります。
就職経験や就労経験がない中で、自身の強みとは何か、今まで学生時代に行ったことが仕事にどう活かせるかを改めて見直す必要があります。
今回ご紹介させていただく平畑さんは、新卒でシンガポール就職を果たしました。平畑さんの体験談は、新卒や第二新卒で海外就職を目指す方に参考になるのではと思います。
平畑 賢伍さん(27)ご経歴
Sanwa Tennis Academyコーチ。
広陵高校、駒澤大学共にテニス部の主将を務め、大学卒業後シンガポールに来星。現在はシンガポールにて選手育成に携わりアジアを中心に活動する。
ジュニア選手指導経歴
- シンガポールジュニア男子12歳以下優勝選手
- ジュニア最年少でシンガポールオープン優勝選手
- 2012年オールシンガポールクラブマッチ3冠達成選手

多国籍なジュニアへの指導
シンガポール行きを決めた理由
昔から幼い頃の夢のような感覚で、ただ漠然といつかは海外で暮らしてみたいと思っていました。
また、テニスで海外遠征をしているうちに、日本以外の国での生活経験をしたいと思うようになり、大学を卒業するタイミングで本格的に海外で生活する方法を考えるようになりました。
当時は留学する金銭的余裕もなく、テニス以外のキャリアやスキルがあるわけでもない状態で悩んでいました。
その頃、青年海外協力隊のテニスの募集を見つけたので応募。受かればスリランカに行くことが決まっていたのですが最終選考で落選しました。
しかし、たまたまシンガポールでテニスコーチをしていた知り合いが後任のスタッフを探しており、青年海外協力隊に落選した時期とそのスタッフ募集の時期が奇跡的に重なり、シンガポールに行くことが決まりました。

日本ではできない貴重な経験
海外では就労ビザ取得が厳しいとよく耳にしていたため、自身の就きたい仕事というよりは、与えられた数少ないチャンスをいかにまずは手にするか、という思いでシンガポールでの就労を決意しました。実際、シンガポールではビザの取得が厳しく最後まで一番の不安要素でした。
家族も「やりたいことをやりなさい」と背中を押してくれ、不安より期待の方が大きかったのですが、私のような現地採用の場合、日本からの駐在員とは違い、任期は決まっていません。
ですので、何年住むことになるかは自分が決めることであり、私はしばらくは日本に帰らずシンガポールで奮闘しようと決意し来星しました。

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