シンガポール以外の国への社内転職もあったのではと思いますが、シンガポールを選んだ理由はありますか。
日系の会社でも最近多いですが、多くのグローバル企業は税制の問題や地理的な理由でシンガポールにアジアの本部を置いていますよね。
僕が働いている会社では、地域本部以外の各国支社には限られた範囲の仕事しか存在しません。ですので、キャリアアップを考えた時に、必然的に「本部で働くことがキャリアアップの道」となるんです。
日本で働いるうちは日本以外での仕事は極端に少ないです。これは、多くの外資系の会社がポジション採用・地域採用制を取っているためです。日本に存在しない仕事をするためにはシンガポールに来ることは必然でした。そしてこの地域採用制のために、僕は一度日本支社を退社し、シンガポール本部へ再入社しました。
また、仕事以外のポイントですが、シンガポールは年中暖かく、趣味のゴルフやサーフィンが楽しめるのが魅力です。チャンギ空港まで30分、そこからバリやその他のサーフスポットまで2~3時間の飛行時間はあまり苦にならず、週末の休みだけで十分趣味を楽しめます。

シンガポールは年中暖かく、趣味のゴルフやサーフィンが楽しめるのが魅力
仕事でもプライベートでもシンガポールで充実した時間を過ごされているようですね。
社内転職はどのような就職活動になるのでしょうか?
就職活動と呼ぶものかわかりませんが、僕の場合は日本の支社で働いていた時、トレーニングでシンガポールに来ることがありました。その際にシンガポールのボスと話すチャンスがあったのがきっかけになりました。
なお、海外に来てよく聞くのは、LinkedInなどのSNSを通じて繋がったリクルーターから仕事のオファーを受けることです。そのようなSNSを活用した転職活動も参考になるかもしれません。
業務はほぼ英語でしょうか?
仕事はすべて英語で行いますね。
日系以外で働くためには、ある程度の英語能力は必須です!
抜け道として外資の日系担当というポジションもありますが……。
英語ができると活躍の場も広がりますね。
今後Gさんはどういうキャリアを描かれていますか?
日本のキャリアの作り方とは違い、私の働いている会社では定期的な部署異動というものはありません。これは他の外資の会社でも同じだと思います。
必然的に専門性が高まっていくので、それを活かしたキャリアアップを、他社や他地域での就労を視野に入れて考えています。

今後は専門性を活かしたキャリアアップを
これから海外転職を考えている方へメッセージをいただけますか?
他の国で働くということは、思っている以上に大変なこともあります。ですがそれ以上に見返りもあります。
日本人である限り、自国で働くことはいつでもできるんだ、というぐらいの気持ちでチャレンジしてほしいですね。
モノ、サービスの国境がなくなっていくなか、人間もそれに対応していかなければならないと思っています。頑張ってください!
Gさん、ありがとうございました!