インタビュー:シンガポールで働くWEBディレクター | Good Job Magazine (シンガポールでの就職・転職のあれこれをお届けするWebメディア「Good Job Magazine」です。シンガポール就職のコツ、就職体験談など、シンガ ポールでの就職・転職を目指す人に役立つコンテンツを配信します。) - Part 2

インタビュー:シンガポールで働くWEBディレクター


次にお二人の簡単な経歴とシンガポールに来たきっかけを教えてください。

藤原:僕は大学を卒業したあと、専門商社での海外勤務などを経て、日本のTAMに入社し、シンガポール法人の立上げでシンガポールに来たという流れです。

嘉和知 :私は大学卒業後、日本で広告営業やグラフィックデザイナーとして働いた後、アメリカでIT関連の仕事に就きました。

ビザの関係で帰国することになったものの、せっかくの海外経験を活かし、引き続きインターナショナルで英語を使える環境で働きたいと思い、シンガポールを転職先に選びました。

どうですか?  シンガポールで働くのは刺激的ですか?

嘉和知 :んー、刺激的という言い方が正しいかはわかりませんが、シンガポールは物理的に狭いためか、さまざまな人たちに簡単に会うことができます。

いろいろなお客さんに会うことができることは業務上当然なのですが、例えば、AWS(Amazon Web Service)のマネージャと知り合いまして。セミナーで自分が話す際に、前日にこっそり英語のトレーニングをしてもらったりというような、こういうことは、シンガポールだからこそかなと思います。

TAMSANのオフィス

TAMSANのオフィス

日本とシンガポールの違い

ではそのあたりをもっと詳しくお聞きしたいのですが、WEBディレクターとして働くにあたってシンガポールと日本での違いは何ですか?

嘉和知 :やはり言語が違うことですね。
あとはマーケットやサービスの流行も日本と異なるので、その部分では苦労することもあります。

苦労することがある一方で、日本で制作するサイトとは異なり、英語でサイトやアプリを作ることが基本ですので、対象が世界! というところは、面白さというか充実感はひとしおですね。

例えば制作するWEBサイトのターゲット国が10ヵ国や20だったり、タイ語やインドネシア語でウェブサイトを制作したりというプロジェクトがあったりするのは、シンガポールならではかなとおもいます。

なるほど!
藤原さんは日本とシンガポールの違いについて、どのように思われますか?

藤原:これは嘉和知さんが言っていることと重複しますが、対象のマーケットが異なるのでアウトプットするものは、当然日本と異なってきます。多言語だったり、クリエイティブのトーンが日本とは違ったり、ということはあります。利用するツールやASPなどについても、日本独自のものを使う機会はほとんどありません。

また、制作の流れについても、担当の方が日本人でなければ、英語でプロジェクトを進めますので、打ち合わせやドキュメントは英語になります。

こうした違いはあるものの、僕たちが大切にしなければいけないことや、僕たちWEBディレクターとしての価値ということを考えると、日本と大きな違いはないかなと感じています。

めまぐるしく変化するWEB業界の中で、新しい技術や知識を取り入れながら、常にクライアントにとってベストなソリューションをプランニング、実施すること。これを適したツールや、言語で行うときに違いが出てくるだけだというのが僕の考えです。

シンガポールでの経験は活きるのか

日本からの転職を考えている人の誰しもが気になると思うのすが、シンガポールでの経験は日本に帰ってからも通用しますか?

嘉和知:藤原さんが言及した通り、手段やアウトプットが、シンガポールのマーケットや要件に最適化されるだけで、WEBディレクターとしてのスキルについては、万国共通な内容が求められています。

ですので、シンガポールで、いろいろな国の人たちと、業務を通じてスキルアップを図った経験は、付加価値にこそなれ、不利に働くことは何もないのではないかと、私は思っています。

藤原:さらに言えば、今注目を集めているシンガポールで働いたことや、アジアの各国向けのサイトやアプリを開発した経験は、経歴書に書けば、映えるんだろうなとは思います。大事なことではないんですけれど。

個人的な実感としては、日本国外でもバリバリ働けた経験は、個人個人の自信になると思うので、そういうのが本当は一番大きなメリットなのかなとは思います。

海外でWEBディレクターを目指す方へのメッセージ

TAMSAN藤原さん

TAMSAN藤原さん

これからシンガポールにチャレンジしようかなと思っている方に何か一言いただけますか?

嘉和知:英語という言葉の壁がありますが、言葉はただのツールでしかありません。ベースとなるWEB業界の知識やスキルさえあれば、きっと解決できると思います。

また、シンガポールは色々な国の人が住んでいるので、自分の意志次第で語学力は絶対に伸ばすことができます。こちらに来たら絶対にいい経験ができるので、悩んでいるのだったらぜひ来て欲しいと思います!

なるほど、それは語学に自信がない人にとっては心強い言葉ですね!
藤原さんはいかがですか?

藤原:そもそもWEBディレクターという職種はまだ新しい職種で、40代、50代の明確なキャリアプランを持つWEBディレクターっていないと思うんですが、
大切なことは、常に新しい挑戦や刺激を通じて成長しつづけることです。

そういった意味で、シンガポールに来てWEBディレクターやってみるというのは良い選択肢の一つだと思いますし、働きやすい国でもあるので、英語力なんて気にせずに、ぜひチャレンジしてほしいと思います。

今日は興味深いお話、ありがとうございました!

シンガポールでのウェブディレクター求人

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